コミュニティガイドライン(行動・表現の基本ルール)
YouTubeには、動画・サムネイル・コメントなどに適用されるルールが定められています。以下5つのカテゴリに沿って守る必要があります 。
- スパム/偽装行為
- フォロー&フォロワー数を増やすための自作自演コメントや「相互フォロー」の呼びかけは禁止 。
- サムネイルに誇張表現やミスリーディングなタイトル(いわゆる“クリックベイト”)は禁止 。 - 不快・攻撃的な表現
- ヘイトスピーチ、差別的な発言や性表現の露骨な取り扱いはNG。
- 暴力描写や医療・政治の誤情報などは、文脈・意図があっても広告非掲載か削除の対象になります 。 - 危険行為や有害コンテンツ
- テロや犯罪を示唆する内容、自傷行為の助長、危険な挑戦動画などは禁止。 - 規制対象品の取り扱い
- 医薬品或いはアルコール・タバコ関連の過度な宣伝は禁止。 - 誤情報・ミスインフォ
- 選挙や公衆衛生など社会に重大影響を与える内容には、誤情報に対する警戒が強化されており、誤解を与える内容は削除対象になります 。
違反すると以下のペナルティが課せられる可能性があります。
- 動画の削除
- コミュニティ・ガイドライン違反によるストライク
- 重度・悪質な場合はチャンネルの停止や永久BANのリスクあり 。
著作権・二次利用ガイドライン
- YouTubeは著作権侵害に対し厳格で、音楽・映像・画像などを無断で使うと著作権侵害通知(Content IDなど)や動画削除の可能性があります。
- 二次創作、特にアニメ・ゲーム等の実況や使用許可範囲が曖昧な素材は注意が必要です。
- 例えば、BGMなら著作権フリーかライセンス許諾を得たものを使うべきです。 - 引用やFair Use(米法)を主張する場合でも、日本国内利用では許可定義が異なるため注意が必要です。
収益化(YouTube パートナープログラム)の条件と新ルール
基本ルール
YPP参加には次が必要です。
Super Chat と Super Stickers
- チャンネル登録者数が 500 人以上
- 過去 90 日間でアップロードした公開動画が 3 本以上
- 次のいずれかを満たしている
- 公開されている長尺動画の過去 365 日間における総再生時間が 3,000 時間以上
- 公開されているショート動画の過去 90 日間の視聴回数が 300 万回以上
広告収入、YouTube Premium の収益
- 過去12ヶ月のチャンネル登録者数1,000人以上+視聴時間4,000時間以上
- コミュニティガイドライン・著作権・広告適性に違反なし
広告適性(Advertiser-Friendly Content Guidelines)
広告配信には追加基準があります。
- 薬物・性表現・暴力表現などは制限または広告非表示となります
- 自分で「広告付きOK」と設定できる機能あり、審査された動画だけに広告が配信されます
2025年7月15日以降の新ルール
- AI生成や定型テンプレコンテンツで「質が低い」「繰り返し系」は収益化対象外とされたり、制限されるよう改定されます 。
- 16〜17歳の単独ライブ配信は禁止になり、保護者の同席が義務化されます 。
COPPA(子どものプライバシー保護)対応
- 「Made for Kids」か否かの指定が必要です。
- 指定が誤っている場合、FTCから罰金(最大42,530ドル/動画)などのリスクがあります。 - 児童向け設定ではコメント・通知が制限され、広告収入も減少するため、ターゲット設定が収益に直接影響します。
コミュニティ管理とモデレーション
- コメントのクレーム・荒らし対策用のリスト設定や自動ブロック機能など、一定の管理が推奨されます 。
- コメント設定で嫌がらせやスパムなどを事前に制御し、クリーンな運営環境を整えるのが大切です。
まとめ
- コミュニティガイドラインや著作権ルールに違反しないこと → ストライク・BAN防止策
- 収益化条件・広告適性を定期チェック → 特にAI・テンプレ動画には注意
- 子ども向けかを明示し、収益・コメント環境を選定
- コメント管理でチャンネルの雰囲気を維持する